【書評】みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史

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我々の業界にいれば誰もが話くらい聞いたことはあるし、なんなら同じ会社でこのプロジェクトに駆り出された技術者もいるであろうIT業界のサグラダファミリア。
日経コンピュータがそのプロジェクトについてまとめたレポートが出版されたので読んでみた。
プロジェクト内でどんなトラブルがあったかというのは興味がそそられる。

内容は大きく以下の通り。
1.サグラダファミリアことMINORI開発プロジェクト
2.2011年東日本大震災直後のシステム障害
3.2002年経営統合直後のシステム障害

1.MINORI開発プロジェクト

基本的に以前起きた数々の問題に対して、このプロジェクトではこんな対応をしました、という成功例としての扱いがほとんどだった。
まあ、それはそれで振り返りとしては良いのだろうけど、開発現場で起きていたであろうトラブルにはほとんど触れられていなかった。
大手SIer4社が入ってこんな大掛かりなプロジェクトで順調に行くわけないだろうと思うし、ネット上でも色んなもめてる噂が飛び交っていたのに。
現場の生の声が知りたかった自分としてはちょっと物足りない内容だった。

2.震災直後でのシステム障害

震災義援金の振り込み一括処理バッチが処理件数オーバーで起きたシステム障害。
こんな障害あったっけ。
二十三年前の古びた勘定系システムを使い続け、処理件数の仕様を覚えている者もいなかったらしい。
障害が起きた際の対応のまずさも重なったようだし、一つのミスが次々と障害に派生していくという恐ろしい事態が起こったとのこと。
こういうの、まだ起こりそうなシステムはいくらでもあると思う。背筋が凍るな。

3.経営統合直後のシステム障害

自分もみずほ銀行の口座を持っているので、当時4月からお金を下ろせないことはよく覚えている。
この時、三行のシステムをリレーコンピューターでつないでいたって話を聞いて、うまくいかなかったんだなぁと思った記憶がある。
ただ、システム障害自体はここではなく、既存システムの改修の問題があったらしい。
当初は統一させるはずだったが(あたりまえか)、三行の対立とトップ層の無理解でうまくいかなかったそうな。

ということで、システム開発に関わる者として興味があったこのみずほ関連の話だが、
MINORIについてのトラブルの内容は物足りなかったが、過去の障害については明日は我が身だなと思えた内容もあった。
あと、システムの刷新をしなかったのは経営判断のミスだと指摘したのは、踏み込んだなと思う。

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」 - 日経コンピュータ, 山端 宏実, 岡部 一詩, 中田 敦, 大和田 尚孝, 谷島 宣之
みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」 - 日経コンピュータ, 山端 宏実, 岡部 一詩, 中田 敦, 大和田 尚孝, 谷島 宣之

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